映画とミュージアムと私

映画や博物館など見たものの記録です。ネタバレまみれ注意

私ときどきレッサーパンダ

<ジャンル>

家族、毒親、友情、ファンタジー

 

<おすすめ度>

これも勉強…😭

可もなく不可もなく🤔

そこそこ良かった🙂

すげー良かった😆 ⬅️ココ

全人類見て!!😳

 

<あらすじ>

真面目で頑張り屋だが変わり者のメイは、母の期待に応える為いい子でいようと努力してきた。だが母はそんなメイを優しい言葉の裏で支配し、管理しようとしてくる。

それでもお母さんが好き、好きなはず、好きでいなくては…母に対する我慢が限界を越えた時、メイは突如としてレッサーパンダに変身してしまった。なんとか人間の姿に戻れたものの、その後も感情が昂る度レッサーパンダへの変身は続く。

親友たちに助けられながら、なんとかレッサーパンダ現象との共存を図るメイ。果たしてメイは普通の人間に戻れるのか?

 

<感想>

ある意味変な家より怖いホラー←

前半「自分は良い子育てをしていて、娘は世界一私のことが好き」と信じて疑わない母も怖いし、バッチリ洗脳されてる娘も怖いです。

父は父でメイの理解者みたいな顔してますが、妻のこと全く止められない時点で毒の片棒担いでるんだよなあ…と思うと微妙な気持ちになりました。

 

毒家族との対立と和解の構図はミラベルに似てますが、最終的な着地が

「色々あったけどやっぱり家族最高!」

ではなく

「家族の外にも居場所は必要だよね」

っていう方向なあたりディズニーとは一味違います。

また母親の毒描写も生々しくてかなりしんどく、ゴーテルだのトレメイン夫人だのが可愛く見えるレベル。その手のトラウマがある人にはお勧めしません💦

 

ただ、その毒母自身も毒親に苦しめられていた負の連鎖は、怖いと同時に悲しくもありますね。子供に戻った母が「いい子でいるのしんどいもう無理」って泣き崩れるシーンガチ泣きしました。私の母も「完璧じゃなくていい」って言いながら完璧じゃないと怒る親だったからわかる、辛いよね…

 

メイにとって不幸中の幸いだったのは超いい子な親友が3人もいたこと。メイは彼女たち=「一番大切な人」のことを考えて気持ちを落ち着けることでレッサーパンダ化をコントロールできるようになるのですが、母親は一番大切な人=母親たる自分と解釈します。いやー…

シンプルにキモいw

ほんと、母娘揃って目が覚めて良かった。

 

笑えたシーンだとクライマックスでメイの祖母とおば達が全員一斉にレッサーパンダ化する場面があって、その変身方法が

レッサーパンダ化の力を封じ込めたアクセサリーをぶっ壊す」

っていうとんでもねーやり方でした。それぞれ固有のアクセで変身とかBBAプリキュアと思ってたら秒で叩き壊したw

あとその場面、メイ達が好きなアイドルのライブ会場なんですが、ある理由でライブめちゃくちゃどころか観客逃げちゃうし会場はボロボロに壊れちゃうし自分らも危険な目に遭うしで散々だったそのアイドルが、少ない観客相手にライブ続けるのアイドルの鑑すぎて感動しました。まだ若いのに怖い思いしながらよく頑張ったねえ(おばさん発言)

 

全体的に丸く収まったハッピーエンドで後味爽やかな良作ですが、欲を言えばいじめっ子にしっかり復讐してほしかったなー。エグいいじめられ方なのに同じアイドル好きってだけで秒速で和解しちゃうので…アナ雪のハンスくらいコテンパンにしてほしかったですw